ゴールドカード以上のサービスや特典を備えたプラチナカードですが、さらに上位のカードがあることをご存知でしょうか。
ブラックカードといわれる最上位のクレジットカードは、種類によっては公式サイトにも非掲載という、いわば幻のカードです。
ここではそんなブラックカードをご紹介します。
欧米では富を象徴する色は伝統的に黒とされており、アメリカン・エキスプレスが発行したステータスカード「アメックス・センチュリオン」の券面が黒いことから、この超ステータスカードは通称ブラックカードといわれています。アメリカン・エキスプレスのほか、ダイナースクラブカードからも発行されており、このブラックカードの存在が、両カード会社をステータスの双璧とさせている理由のひとつです。
実際には他にもブラックカードといわれるカードは何種類か存在しますが、ステータス性の高さやサービス・特典の充実度、世界の富裕層が所持している(と噂されている)ことから、圧倒的人気を誇ります。
実はブラックカードは、当初本当に存在するのか疑問視もされていましたが、インターネットの普及などにより実物のカード写真を紹介するホルダーなどが現れたことにより、今ではその存在が確認されています。そしてそのような方の紹介で、ブラックカードには下記のようなサービスや特典があるようです。
アメックス・センチュリオン、ダイナース・プレミアムとも、利用限度額に一定の制限を設けてないようで、これが「家も買える」や「利用限度額なし」などと噂されているようです。
実際には、各会員ごとに利用限度額は必ず設定されています。ただその額が会員ごとに異なり一定でないこと、およびその上限が他のカードでは想像もつかないほど大きいため、上記のような噂が独り歩きしているのが現状です。それでも、プラチナよりもはるかに高いことは間違いありません。
上限値が高く、生涯による死亡や後遺障害では最高1億円以上。病気やけがの場合も最低でもプラチナと同等の補償内容となっています。
宿泊先のホテルや旅館、移動の際の航空便などで、空きがあれば予約していたものより(お部屋、料理、座席など)がワンランクアップするというサービスを展開しています。また、ホテルであればスイートルームの宿泊料が半額になるなどのサービスも。
ヘルプデスクを専用回線で、24時間365日いつでも利用でき、交通機関や宿泊施設、レストラン、コンサートチケットなどの予約を受け付けているため、私設秘書を雇っているようとたとえられます。
これらの内容が示す通り、最上級の名にふさわしいブラックカードのサービスや特典の数々ですが、これでもそのほんの一部を紹介しているにすぎず、すべてはとても書ききれませんし、把握できないという部分もあります。
ただ、総じていえるのは、どのサービスもそれに見合うだけの利用をして初めてその恩恵にあずかれるものが多く、たとえば航空券のグレードアップもあくまで正規料金での購入者に限られ、割引価格での購入は対象にならないなど、お得という感覚とは異なることです。
そういう意味では、サービスよりも特典という言葉のほうが正確なのかもしれません。
ブラックカードの取得方法はすべてインビテーション(招待)により、申込みには対応していません。カード会員の中でも、特に優良とされる顧客に限定してインビテーションは行われ、基本的にアメックスならプラチナカードホルダーの中から選ばれます。
そして、その基準も一般には公表されておらず、「1億円以上の有資産者」、「年間のカード利用額1,000万円以上」など、すべて憶測の域を出ないものといっても言い過ぎではないでしょう。確実に言えることは、クレジットカードヒストリーを磨き続け、選ばれるのをひたすら待つだけです。