クレジットカードに入会して、カードを利用すると利用・返済履歴が蓄積されていき、個人信用情報の重要な一部になります。
この履歴をクレジットカードヒストリーといいます。
ここでは、クレジットカードヒストリーをよくする方法や注意点についてご説明します。
クレジットカードヒストリーとはその名の通り、クレジットカードを作成してからの利用の履歴のことです。
クレジットカードを作成すると、その利用歴カード発行会社が契約する個人信用情報機関に蓄積されていきます。履歴には毎月の入金(支払い)情報が記録されるため、クレジットカード会社や銀行・信販会社などの記入期間は、新たにクレジットカード入会やローンの申込があった場合、まず申込者の個人信用情報をもとに申込をされた方が信用に値するかを判断します。
そのため、クレジットカードヒストリーを積み上げるには、延滞など、信用に疑問のある情報の無いようにしましょう。クレジットカードヒストリーは、新たなカード申込みやステップアップだけでなく、金融に関するさまざまなシーンに影響を与えます。
クレジットカードに関する個人信用情報は、CIC(シーアイシー)という機関で管理されており、カード会員は自身のクレジットカードヒストリーを確認することができます。
確認の方法は指定機関の窓口へ直接出向くか、郵送開示、パソコン、スマートフォン、携帯電話などのインターネット開示から選択できます。開示窓口は土日祝、及び年末年始を除く平日の10:00~12:00/13:00~16:00に対応してくれます。予約制ではないので、空いていればすぐに自身のクレジットカードヒストリーを確認できますが、所定の申込書類に記入が必要です。また、開示手数料として500円(代理人の場合は1,000円)と本人確認書類(代理人の場合はその他に委任状)が必要となります。
郵送の場合、必要書類(取り寄せる必要あり)に記入の上、手数料1,000円(定額小為替証書)および本人確認書類を同封のうえ、指定の住所へ送付すると約10日ほどで郵送してもらえます。インターネットで開示する場合は受付番号の取得や手数料を支払うためのクレジットカードが必要となります。
参考:CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)ホームページ
外部サイトへ移動します。ご利用は自己責任にてお願いします。
クレジットカードの契約に基づき、クレジット会社から登録された情報のこと。契約の種類により登録内容が異なります。情報の登録がない場合、この欄はCICクレジット情報に関する登録がない旨が表示されます。
割賦販売法の対象となる商品につき、残債務や年間の請求金額等が表示されます。
金融商品の契約についての利用額や支払額・残高が表示されます。
法令で定められた金融商品の契約の中で、配偶者の同意が必要な契約がある場合にのみ、配偶者属性が表示されます。
送付または閲覧したクレジットカードヒストリーは、どのように見たらよいのでしょう。また、個人信用情報から「評価の高いクレジットカードヒストリー」、「評価の低いクレジットカードヒストリー」をどのように判断すればよいのでしょう。
上の図は、個人信用情報からクレジットカード利用に対する入金状況の部分だけを抜粋したものです。左から右へ0から9の数字が順に並び、さらに0から4までがもう1度並んでいますが、一番左の「0」が最も新しい入金情報を示し、右に進むに従って過去へとさかのぼっています。
つまり、上図であれば一番左の「0」は閲覧請求をした平成24年1月の入金情報を、隣の「1」は平成23年12月の入金情報を示すといった具合に、過去25ヶ月分の入金情報が記載されています。
下の図のように考えていただければわかりやすいでしょう。
次に0から9までの下の記号の羅列についてですが、これはそれぞれ下記を意味しています。
記号 | 意味 |
---|---|
$ | 請求通りに入金された。 |
A | お客様の事情により未入金。 |
- | 請求がそもそもなかった(カード未使用など)。 |
B | お客様以外の理由で入金がなかった。 |
C | 未入金で原因も不明。 |
P | 請求額の一部の入金あり。 |
R | お客様以外の人からの入金あり。 |
空欄 | クレジットカード会社から情報の更新がなかった。 (例:入会以前) |
これによると、上の図のカード会員である今 太郎さんは、おそらく平成22年3月に入会され、当初の2ヶ月間はカードの利用がなく、以降利用があって、かつ平成24年1月と平成23年3月の2度未入金である以外はすべて入金がされたと考えることができるわけです。
では、このクレジットカードヒストリーは、クレジットカード会社や他の金融機関が見た場合、高く評価されるでしょうか。それとも低く評価されるでしょうか?
過去2年のうち、2度の延滞(入金なし)があるのでこのクレジットカードははっきり言うと悪印象を与えるでしょう。クレジットカードヒストリーでは、カードの利用実績ではなく、利用に応じてちゃんと入金されているかどうかが重要です。つまり、記号のうち好印象なのは「$」の表示だけのものや、「$」と「-」だけのものということになります。プラチナカードを目指されるのであれば、ぜひとも「$」もしくは「-」の並んだクレジットカードヒストリーを作っておきたいところで、そのためには何をおいても入金(返済)をしっかりこなすことが肝心です。